四万十町地名辞典の編集子が、備忘録としてメモする「地名のお話」
暮らしには話題とならない「地名」ですが、ちょっと寄り道してください。
伊能忠敬は、60歳を越して退職したものにとって「越し方行く末」のバイブルである。サラリーマン60歳退職から、欲張ってあと30年生きるとすれば、そりゃ、もう一つの仕事ができる。面白おかしく生きるのもいいが、二人の肩におんぶしてもらう年金生活者にとってはそれこそ肩身が狭い。ボランティアもいいが、何か存在証明みたいなものを、「小さくてもきらりと光るもの」をと願うものである。 →詳しくは Vol.23 土佐の旅人(2)伊能忠敬
幕末から明治時代にかけての探検家・松浦武四郎。蝦夷地を六度も踏査した「北海道」の名付け親でもある。全国を駆け巡っている。彼が16歳のとき伊勢松阪から江戸まで東海道を行脚し帰りは中仙道を、17歳には四国遍路を旅し、四万十町も記録している。伊能忠敬に負けない「旅人」である。 →詳しくは Vol.12 土佐の旅人(1)松浦武四郎
高知が誇る民俗学者であり地名研究家。編集子は自称「地名ハンター」と云ってますが、氏はまさに高知県の大先達です。
「桂井和雄土佐民俗選集その2」のあとがきに高木啓夫氏は、桂井和雄氏の広範な研究分野のなかで特に地名の探求について「地名の発音に実地踏査による地形を勘案しつつ考察をなし土佐の地名研究の基盤をなした」と延べ、主として語彙を軸とする研究法だと論じている。 →詳しくは VOL.08:桂井和雄氏の地名研究