奥四万十山の暮らし調査団は、「四万十町地名辞典」の編集をおこなうとともに、定期的にテーマを立て「読む辞典」として手に取りやすいよう紙ベースで書籍を発刊していきます。
■『地域資料叢書17 土佐の地名を歩くー高知県西部地名民俗調査報告書Ⅰ-』
国土地理協会2016年度研究助成事業をうけその成果品として出版した小冊子です。
研究者と住民がともに地域の歴史を残し伝えていく「地名民俗調査」をどのように進めていくか。地名の学際的な研究にとどまることなく、「歩き、み、ふれる」一連の作業を記録したのがこの冊子です。を「入門編」「実践編」「地図編」「分析編」「伝承編」に章立てしてまとめたものがこの小冊子です。
四万十町内では「宮内」「江師」「大正中津川」を歩いています。
PDFで公表しているので読みたい方は
→『地域資料叢書17 土佐の地名を歩くー高知県西部地名民俗調査報告書Ⅰ-』 クリック
■『棚田学会誌』2018年No.19の誌上で「土佐の地名を歩く」が書評紹介
文献紹介していただいたのは、早稲田大学教育・総合学術院教授の高木徳郎さんです。「本書を生み出した地名調査の最大の特徴は、その手法の独特さにある。それは歴史的な地名を収集するという作業自体を研究者や学生ではなくその地域に住む住民自らが行うこと」として同書の全体を章別に紹介していただきました。
地名を素材として、地域の住民とともにそれぞれの知恵をもちよって記録して、新たな発見へとつなげる。そんな私たちの小さな地名を掻き集める運動の励ましのチカラとなる書評でした。
(著作権の関係でテキストファイルにしたものを掲載しました)
四万十町地名辞典を取りまとめるに先人の表した地名辞典は座右の書となっています。
主に、「民俗地名語彙辞典(松永美吉著)」と「地名用語語源辞典(楠原佑介・溝手理太郎著)」を参考にして学説を引用した。
HP開設にあたって手に入れた書籍が「大日本地名辞書」と「綜合民俗語彙」である。
「大日本地名辞書(全八巻)」は、刊行から100年以上も経た地名の巨人・吉田東吾著の膨大な辞典で、13年の年月をようした。辞典であり地誌という物語でもある。
また「綜合日本民族語彙」は、民俗学のデータベースだけにとどまらない。日本・日本人を知る読み物として各地の習俗の違いに驚きながら、探した項目の隣から隣へとサーフする面白さである。
【管理者から一言】
四万十町地名辞典Web版は進化する生きた辞典となることを使命としています。
編集人は自分だけではないという安心感から、先人の地名辞典の知識を深めながら一歩ずつ前にススメることを基本理念として編集を進めています。
地名の由来・語源については、これらの先人の辞書を参考にして引用しました。著作者人格権を遵守し引用していますので、この四万十町地名辞典Web版を閲覧した人が2次利用する場合には十分配慮してください。
自分なりにお勧めする本には☆しるしを付したので参考にして頂ければ幸いです。
最初は町内の地名を掻き集めて、まとめてみようと決意したのですが、進めるうちに地名の奥の深さを思い知らされました。
地名を学ぶ書籍は、歴史学はもとより地学や地理学、言語学、方言学、民俗学、宗教学など多くを学ばないと理解できないといわれることから、参考になる書籍をあげてみました。
地名を学ぶ書籍は、著作権の許す限りオープンにしますが、基本的には原本へのいざないが目的です。著書からの引用は、そのページを原則入れますので著者の汗水たらした研究成果に図書館で手に触れ、敬意を払っていただきますようお願いいたします。このホームページからのコピーペーストは遠慮してください。
面白い情報があれば連絡してください。すぐに対応しWeb版のアップをします。
今年(2016)亡くなった、四万十市の郷土史家岡村憲治さんは「西南の地名」を昭和56年に出版。南予から須崎までの地名の由来を含めた労作です。その書籍の序文に吉田東吾先生、柳田国男先生、鏡味完二先生、鏡味明克先生などの諸説を学んだと書かれていました。
四万十町にもホノギの研究や地名の研究をされている諸先輩がおられますが、その識見を内にとどめ、公表されていないのが残念でなりません。
この四万十町地名辞典Web版は、管理者である自分の頭をすべてあらわにし、批判と愛情で共同作業する生きた辞典です。
「学ぶ」は「真似る」「学び合うこと」をモットーに四万十町地名辞典Web版を運営いたします。
高知県内書籍地誌として、地名に関する書籍や地誌に関する資史料をまとめました。
現段階では、不十分ですが、進化するということでお許しください。
これらの書籍等に掲載されている四万十町関連の地名は「見出し語」として掲載するルールとしています。
是非、書籍刊行物に四万十町の未掲載の地名を発見したら「拾った地名のお届け先」に一報お願いします。
地名データブックは、四万十町役場が公表しているデータを一覧表にし、PDFにしたものです。
道路・トンネル・橋・河川・ため池・頭首工・文化財・統計など何でも「掻き暑め」ています。
先人が取りまとめた県内(一部町内のみ)の地名の目次を列記しています。
高知県神社明細帳、伊能忠敬の測量日誌、川村与惣太の土佐一覧記、松浦武四郎の紀行文、徳弘勝の土佐の地名など。
高知新聞に連載された「ふるさとぱとろーる」や月曜日・朝刊に掲載されている片岡雅文記者の署名コラム「土佐地名往来」も掲載地名を列記していますので、興味のある方は高知県立図書館の高知新聞データベースから閲覧してください。
また、高知県下の大字一覧や県下市町村に依頼にて頂いた小字についても掲載しています。
掲載できていない市町村の小字データをもってる方は、是非管理者まで送って下さい。全県下網羅できたら、全てを検索できるようエクセル形式で公表する予定です。
■掲載市町村:東洋町、田野町、安田町、安芸市、芸西村、香美市、南国市、大豊町、いの町、越知町、佐川町、日高村、土佐市、須崎市、津野町、梼原町、中土佐町、四万十町、四万十市、宿毛市、大月町、三原村、土佐清水市
とりあえず、現段階をアップしています。 →高知県内市町村の小字一覧