愚草の川柳集⑦
鵺
2015年春
【編集子選】
おこぼれと トリクルダウン目に訳し
一本の流しソーメン待つ身かな
日銀の連れション泡と弾けおり
権力におもねるサバの生き腐れ
※川柳集のあとがき「三下り半」に、本土ヤマトンチュに突き付けた『琉球共和社会憲法』試案前文がしめされている。「われわれはもうホトホト愛想がつきた。好戦国日本よ、好戦的日本国民と権力者共よ、もはやわれわれは人類廃滅への無理心中の道行きをこれ以上共にはできない。」とあり沖縄タイムズの社説は「沖縄の人々が長い間心の底にしまい込んだ感情が、マグマとなって一気に噴き出した」と述べる。「沖縄に寄りそう」といいつつ舌を出す素行の悪さである。愚草は「場違いの不沈空母に熨斗をつけ」とくくる。
※トリクルダウンと流しソーメン。ぴったり腑に落ちる