高知県神社明細帳は、明治12年に内務省の布達により高知県が調査し、まとめた県下の神社の総目録です。
神社の名称、鎮座地、社格、祭神、由緒、例祭日、建物や境内の規模、合殿神社、境内神社、信徒数などが記録され、それ以降、大正・昭和期を通じて追記や修正が加えられてきました(神社名の読みは編集子が付したもの)。
高知県立図書館が所蔵しており、安芸郡6冊、香美郡8冊、長岡郡9冊、土佐郡7冊、高知市1冊、吾川郡6冊、高岡郡14冊、幡多郡12冊の簿冊でデジタル化もされ、申請により閲覧も可能です。
由緒には勧請の経過のほか、棟札の内容、土佐州郡志や南路志などの文献の引用、津波等の災害記録も記録されており、歴史を学術的に研究するための貴重な資料です。
今回、四万十町に鎮座する神社(361社)の鎮座地、社格等を一覧にしました。
各神社の位置情報は、大字サイトから検索を。「字ホノギ等の地名」の項目として「神社」を設け神社名にリンクを付し電子国土Webに場所を示していきます。
また、高知県神社明細帳の四万十町内の神社については一部(県社・郷社)を事例として下記に掲載します。
その他の四万十町内の神社明細については、メールで照会があれば記載内容の説明は致しますが、写しの再コピーは許諾されていませんので、直接、オーテピア高知図書館にお問い合わせてください。
オーテピア高知図書館
〒780-0842 高知県高知市追手筋2-1-1
TEL088-823-4946 FAX088-823-9352
高岡神社は「五社さん」と崇敬され、当時の仁井田、窪川、米ノ川の総鎮守であり旧社格は県社。
神社明細帳には83頁、記述されているので是非原本を読んでください。
空海や役行者の話、伊予越智氏の土佐入国した御畳瀬・仁井田神社や河野一族との関係、鎮座地は宮内か仕出原か、足摺金剛福寺との所領関係、宝物の縁起など古老伝から南路志まで引用しています。
五社は次の五つの神社から成り、それぞれ窪川の旧村の区域の総代と神職が中ノ宮に集まり神事を行い、その後、持ち場の神社で神事と直会を行う習わしとなっています。それぞれの神社の名称と持ち分区域は、東大宮(一ノ宮/松葉川)、今大神宮(二ノ宮/仁井田)、中ノ宮(三ノ宮/街分)、今宮(四ノ宮)郷分・立西)、森ノ宮(五ノ宮/東又)となっています。