香美の奥山


 

天王の森

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国道195号臼杵トンネルを抜け物部に入ると目の前にそびえるのが天王の森。
香美市物部町の山﨑から湖面に架る赤い橋を渡り、長い間人々の生活を支えた道を歩いて山中に入る。
石垣や畑、屋地跡、集落の歴史をとどめるとても魅力的な山だ。
山頂の西側には大きな石造りの須賀神社があり山頂には石の祠がある。須賀神社の祭神の一つに摩利支天八幡がある。キリシタンがキリストを「天主」と呼ぶことから、或は安徳天皇に関連づけて「天王の森」というようになったのかもしれない。地元の人が天王には十字架をかたどった墓があったとも伝わっている。土佐では第二の宗門者であった明石掃部登全が韮生野から庄谷相にかけて隠棲地としていたことから元和の時代、この地に切支丹宗徒がいたと思われる。(物部村史より)
森下絵地図392023香美市・天王の森(No123-20220621).pdf
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【紹介された地名・地物】

 

 香美市物部町山﨑、明石橋、天王、廃集落、峠、天王の森(530m/平家ノ森)