20161115胡
■船戸 行路の安全を守る岐神
高知県下の船戸の地名は、かつて行路の安全を守る道の神、岐神(ふなと)が祭られていたことであろうと述べ県内の船戸地名を次のように拾っている(土佐民俗選集Ⅱ「土佐地名覚え書き」p259)
「舟戸」地名は、高知市、四万十市にある。
岐神は片足神であるということから草履の片足を奉納し、結願で残り一方を奉納するという神社もある(土佐民俗選集Ⅱ)。
川は水運の要であるとともにあちらとこちらを遮るモノでもあった。その遮断性を克服するのが、山は「峠」であり、川は「渡し」である。この「渡し」を地名に刻んだひとつが「船戸」である。船戸に関連した四万十町内の地名分布は、次のとおりである。
▽四万十川(上流域から順)
▽梼原川(上流域から順)
▽その他の地域