かわら居士の川柳集②
花いちもんめ
2012年晩秋
【編集子選】
花の値段か花いちもんめ
人の値段や花いちもんめ
原発かかえて花いちもんめ
ふるさと畳んで花いちもんめ
※「花いちもんめ」は子ども遊びの歌。「買ってうれしい花一匁」「まけーてうれしい花一匁」となるが、地方によって歌詞が変化するのが面白い。花は少女の隠語ともいわれる。愚草の川柳集「花いちもんめ」最終ページの連歌4首である。愚僧は貧しい農村の人身売買「花」を「原発」に投影したのだろう。