▼≪地検帳≫→「長宗我部地検帳(ちょうそがべちけんちょう)」
(1587~1597天正~慶長)
長宗我部元親が秀吉の命により天正15(1587)年から同18(1590)年の検地結果が史料の中核で、それに加えて慶長2(1597)年の仕直し検地の結果や、山内家入国後の慶長16(1611)年の土佐郡本川郷検地町なども含まれる。構成は多様で全368冊。
一国規模で残る地検帳としては唯一で、ホノギ、田等から現在と当時を比較できる。
刊本は、高知県立図書館から全19冊を出版。(1964)
窪川地域は、「長宗我部地検帳 高岡郡 下の2」の仁井田之郷地検帳(天正16年)
大正地域は、「長宗我部地検帳 幡多郡 上の1」の上山郷地検帳(慶長2年)
十和地域は、「長宗我部地検帳 幡多郡 上の1」の上山郷地検帳(慶長2年)
主としてホノギと字名との関係、寺社名の変遷で引用した。
▼≪州郡志≫→「土佐州郡志(とさしゅうぐんし)」(1704-1711宝永年間/緒方宗哲編)
土佐藩中期の村別に調査してまとめた全27冊の地誌。村の四至、山川、寺社、特産物など記載。原本は土佐山内家宝物資料館所蔵。
刊本は、土佐史談会から全2冊を復刻出版(1983-1984)
南路志の地誌と比較すると100年さかのぼるため、村の変遷、寺社の盛衰などが確認できる。主として、当時と現行との関係で引用した。
東京大学史料編纂所<http://www.hi.u-tokyo.ac.jp>の「データベース検索」→「所蔵史料目録データベース 」で謄写本が閲覧できる。
▼≪寛保郷帳≫→「御国七郡郷村牒(おくにななぐんごうそんちょう)」(1743寛保3年)
寛保3 (1743) 年土佐絵図作成に当って編纂されたもので、原本は七郡(1,076村)7冊のほか附録1冊計8冊よりなる。通称、寛保郷帳と呼ばれる当時の土佐の地高と人口その他を集計した国勢調査。土佐史談会の会報土佐史談81号以下に連載された『土佐藩郷村調査書』の表を当時の村の地勢として引用した。
▼≪南路志≫→「南路志(なんろし)」(1813文化10年)
「南路志」は、高知城下の豪商美濃屋、すなわち武藤致和と平道父子が2代にわたって全力をあげ、土佐の歴史・地理・民俗・宗教・文学などに関するさまざまな資料を120巻にまとめ、文化10(1813)年に完成した一大叢書である。江戸時代大藩の地誌「紀伊続風土記」「芸藩通志」を凌ぐ大史料集。
刊本は、高知県文教教会から洋装本上下2冊を出版。(1859~1960)
また、高知県立図書館からから全10巻を出版。(1990~1997)
引用にあたっては、元の資史料名を付記した。
東京大学史料編纂所<http://www.hi.u-tokyo.ac.jp>の「データベース検索」→「所蔵史料目録データベース 」で謄写本が閲覧できる。
▼≪群書類従≫→「土佐国群書類従(とさのくにぐんしょるいじゅう)」(1881明治14年)
編者は土佐の吉村春峰で、明治14年に成立したもの。江戸時代を中心として中世末から明治初年までの土佐(高知)の各種の著書・史料を収録した大叢書。
刊本は、高知県立図書館から全13冊を出版。(1998-2011)
引用にあたっては、元の資史料名を付記した。
▼≪群書拾遺≫→「土佐国群書類従拾遺(とさのくにぐんしょるいじゅうしゅうい)」
土佐国群書類従に収められていない、土佐の近世を中心とした歴史、地理、民俗、文学、宗教、芸能などの諸史料全70巻113冊が13部門に大別されている。この稿本は昭和20年高知市空襲で焼失したことから、国立公文書館内閣文庫架蔵の写本を底本として全7巻の計画で翻刻出版を進めている。
▼≪皆山集≫→「皆山集(かいざんしゅう)」
山内家元藩士で高知県庁で地誌編纂係を勤めた松野尾章行(まつのおあきつら)が土佐藩史編纂のため集めた史料を書写した書物。歴史・宗教・経済・文芸など幅広く網羅し、和装本で全116巻。
原本は高知県立図書館にある。2006年放送のNHK大河ドラマ『功名が辻』の映像撮影のため同館が貸し出した1冊が紛失した。
刊本は、高知県立図書館から全10冊を出版。(1973-1978)
東京大学史料編纂所<http://www.hi.u-tokyo.ac.jp>の「データベース検索」→「所蔵史料目録データベース 」で謄写本が閲覧できる。
▼≪その他≫→その他の引用史料(南路志等に収録されているものもある。)
「土佐幽考」(1734/享保19年/安養寺禾麿(のぎまろ)著)郡郷・山川・名所など土佐国地誌
「白湾往来」(皆山集に収録)地誌
「土陽淵岳誌(どようえんがくし)」(1746延享3年/植木挙因著)3巻399項目の土佐博物誌
▼紀行文等
「西部巡見日記」(1788/天明8年/森勘左衛門芳材著)
天明飢饉後の領内民情調査
「土佐一覧記」川村与惣太著(1775/写本「図書館本」「広谷本」)
「東部巡見記」葛目守雅著(1788/天明8年)
「西郷浦山分廻見日記」下横目三八著(1801/享和元年)
当時の領内民情調査の記録
「四国遍礼霊場記」寂本著(1689/元禄2年)
「四国遍礼霊場記・原本現代訳」(1987/昭和62年/村上護訳/教育社新書)
「四国遍路道中雑誌 三巻」松浦武四郎著(1844/弘化元年)
「松浦武四郎紀行集(中)」(1975/昭和50年/吉田武三編/富山房)
「測量日記」伊能忠敬
「伊能測量隊員旅中日記」柴山伝左衛門
「奥宮測量日記」奥宮弁蔵
「校注 土佐一覧記」山本武雄著(1986/昭和61年/室戸市教育委員会)
「伊能測量隊土佐をゆく」山本文雄著(2007平成19年/土佐史談会)
「ヘンロ道 高知県歴史の道調査報告書第二集」(2010平成22年/高知県教育委員会)
「道は点である地域と地域を結ぶ線であり人々の往来や文化交流の舞台となってきた」として、高知県教育委員会が旧来の道を記録保存するため平成6年度に編纂した参勤交代の道・「北山越え」の第2弾
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